バイクの足回りをメンテナンスするといえば、タイヤの空気圧チェックや溝のすり減り具合をチェックすることが中心になりがちですが、この時必ずホイールも一緒にチェックしましょう。もし少しでもホイールに錆があった場合、放置しておくとどんどん広がり、交換したばかりなのに、また新たに購入しなければならなくなってしまうかもしれません。では、ホイールの錆を見つけた場合、どのように対処すればよいのでしょうか？また、自分で錆取りをすることは可能なのでしょうか？

このような疑問に答えるべく、今回はバイク用ホイールの錆取りについて解説していきます。錆取りをまだやったことのない方はこの記事を参考にし、いざという時に備えておいてくださいね！

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錆が発生しやすいバイク用ホイールとは

そもそも錆が発生しやすいバイクホイールはどのような素材で作られているのでしょうか？いろいろな素材で作られている、バイク用ホイールの中で特に錆びやすいのがスチール製やマグネシウム製のものになります。この2つの素材は錆に弱く、汚れを放置しておいたり、湿気の多い場所でバイクを保管したりすると、すぐに錆が出てきます。

この素材のホイールを使用したバイクを所有している場合は、なるべく雨風の防げる、風通しの良い場所で保管する、細目にホイールを清掃するなどの対応をするように心掛けましょう。

錆取りの方法とは？

いくら気を使っていても、ちょっとした湿気や水分、汚れなどで錆は発生してしまうものです。でも、諦めることはありません。小さな錆であればセルフメンテナンスにより除去することが可能です。では、錆取りにはどのような方法があるのか、できるだけ具体的に解説していきます。

クレンザーで落とす

少し根気がいりますが、小さな錆であれば一般家庭でも使われているクレンザーを使って落とすことが可能です。

まず、中性洗剤で汚れを落とし、その後スポンジにクレンザーを適量付けて錆の部分をこすっていきます。粗方落ちたら今度はスポンジヤスリを水に付けながら傷の部分を磨いていき、最後にコンパウンドで仕上げます。スポンジヤスリは目の粗いものと細かなものを両方用意し、最初は目の粗い方で磨き、次に目の細かいもので磨くときれいに仕上げることが可能です。仕上がった後はコーティング剤を塗布し、被膜を作って錆防止を施しましょう。

錆落とし専用クリーナーを使う

バイクメンテナンスの便利グッズとして、専用の錆クリーナーが販売されています。これとブラシを組み合わせることで、多少の錆であれば自分で落とすことが可能です。やり方は実にシンプルで、錆びた部分に錆取りクリーナーを塗布し、しばらく放置したらブラシでこする、これだけです。

ポイントは錆取りクリーナーが錆を粗方分解してくれるまで、決められた時間放置すること。但し、この方法は錆取りクリーナーの性能や発生した錆との相性次第で落ち具合が変わるので、自分のバイクに最も合うクリーナーをいくつか試しながら探し出す必要があります。

キッチン用たわしで落とす

キッチンでよく使用される、スチールたわしもバイクホイールの錆取りでよく使われます。やり方も簡単で、スチールたわしを水に浸して擦っていく、これだけです。スチールたわしは手軽に、そして意外ときれいに錆が落とせるということで、多くのライダーから重宝されています。

錆が発生しにくいバイク用ホイールはある？

錆びにくい素材のバイクホイールを選択するということも、錆を防止する1つの方法であると考えてよいでしょう。数ある素材のうち、最も錆びにくいのはアルミです。アルミ製のタイヤホイールは錆びにくく、強度もあり、なおかつ加工もしやすいことから多くのバイク乗りに愛されています。しかし、あくまでも「錆びにくい」いうだけで、全く錆びないということではないので、アルミ製のホイールを使用しても日々のメンテナンスは怠らないようにしてください。

まとめ

バイクホイールの錆は小さいからといってそのまま放置しておくとすぐに広がり、最悪ホイールを交換しなければならなくなる可能性があるので注意が必要です。日々のメンテナンスを実施する中でタイヤの具合は気にしても、ホイールまではあまり見ていないというライダーは意外に多いです。マグネシウム製の高価なホイールも非常に錆びやすく、少しの錆からあっという間に広がるので注意しましょう。

足回りの安全性を高めるチェックポイントとして、「ホイールの錆や汚れ」といった項目を自分の心の中に追加しておいてください。