「ホーンの音が弱い」「バッテリーが頻繁に上がってしまう」などのトラブルは、新しいバッテリーに交換した方が良いですよという合図です。パソコンや携帯電話と同じように、バイクのバッテリーにも寿命があり、それを過ぎて使い続けているとバイクの様々な箇所が正常に機能しなくなります。今回は、バッテリーの交換時期を見過ごさないためにも、バイクのバッテリー寿命と長持ちさせる方法を紹介いたします。

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バイクのバッテリーの寿命

バイクのバッテリーの平均寿命は2～3年、距離にすれば50,000km～70,000kmほどです。しかし、バッテリーの種類や使い方によって寿命は延びたり縮んだりするので、適切な方法で使用・保管することが大切になります。

バイクのバッテリーの寿命が近い時の症状

バッテリーの寿命が近づいてくるとバイクの様々な箇所の動きが悪くなります。例えば、普段よりライトやウィンカーなどの灯火類が暗い、ホーンの音が弱弱しい、アイドリングが安定しない、セルの回りが弱いなどの問題が発生します。また、酷い症状になると充電しているのにバッテリーがすぐに上がってしまう、セルモーターでのエンジン始動ができないなどのトラブルが起こります。

 

もし、バッテリーの寿命が近づいているなと感じたら、電圧を測定してみましょう。12.5V以下の場合は、新しいバッテリーに買い替えるタイミングです。

バイクのバッテリーを交換する方法

バッテリーを交換する際は、型番を確認して愛車に合うものを選ぶようにしましょう。自分でバッテリーを交換するには、まずシートの下にあるバッテリーをマイナス端子からプラス端子の順に取り外します。取り付けは、プラス端子からマイナス端子の順に行わなければならず、この順番を間違えてしまうとショートの原因にもなるので気を付けてください。

 

バイクの廃バッテリーは、自治体の粗大ごみに出すことはできないため、無料で引き取ってくれる業者やお店で処分しましょう。バイクショップでバッテリーの交換を依頼する場合は、バッテリー本体の価格に工賃が上乗せされるので自分で交換するよりも高くなります。

バイクのバッテリーを長持ちさせる方法

バッテリーの平均寿命は2～3年ですが、使用方法によってその寿命を1～2年延ばすことも可能です。バッテリーを長持ちさせるためには、使い方だけでなく保存の仕方も重要になってきます。

満充電の状態を保つ

バイクの場合、充電不足の状態が続くとバッテリーの寿命を縮めてしまうので、いつも満充電の状態で保管することが理想的です。バッテリーは走行中に充電され、エンジンが切れて止まっている間は自然放電により少しずつ電気の量が減っていきます。そのため、満充電の状態を保つには、定期的にバイクに乗ったり充電器を使ってこまめに充電をするようにしましょう。

長い間バイクに乗らない時はバッテリーを外す

バッテリーが止まっている間にも放電されているので、長期間バイクに乗る予定がない場合は、車体からバッテリーを外しておくことで自然放電を減らせます。ただし、自然放電を完全に止めることはできないので、取り外したバッテリーを定期的に充電するのを忘れないようにしましょう。

低電流でゆっくりと充電する

バイクのバッテリーを急速に充電すると過充電が起こりバッテリーを痛めて寿命を縮めてしまうので、充電をする際は低電流でゆっくりと行うことを心がけましょう。理想的な保管方法である満充電を日頃から心がけていたら、緊急の時にも急速充電をする必要がないですよ。

セルを回しすぎない

エンジンを始動させるためにセルモーターを回すには多くの電力が使われます。そのため、エンジンがかかりにくいと言ってセルを回し続けると、消費される電力がどんどん大きくなってしまいます。そのような場合、可能であればキックスタート、チョークを引くなどを行いセルの回しすぎに注意しましょう。

まとめ

バッテリーは、使い始めた時からどんどん劣化していき、復活することはありません。しかし、使用・保存方法によって劣化するスピードを遅らせられます。出先でいきなりバッテリーが上がってしまうことが無いよう、日頃からメンテナンスを行ったり症状が出始めたら早めのバッテリー交換がおすすめです。また、バッテリーを長持ちさせるためにも愛車でいろいろな所に出かけましょう！