「ワンオフパーツ」は車やバイクいじりが好きな人たちの間ではよく使われている単語ですが、趣味にしてから日が浅い人たちの中には馴染みのない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ワンオフパーツとはいったい何なのかを紹介したうえで、どのように制作するのかその方法を解説いたします。

この記事を読むための時間：3分

ワンオフパーツとは？

ワンオフ（one-off）パーツとは、一般的にお店で並んでいる市販のパーツではなく、オーダーメイドで制作したバイクや車の部品のことを言います。ワンオフパーツの中で特に人気なのがマフラーですが、その他にもボンネット、フェンダー、エアダクトなど様々な部品をオーダーメイドで注文し、世界でたった１つだけのバイクを作り上げるのを楽しむ人が多く見受けられます。

 

オリジナルのパーツを使い自分のバイクをカッコよくしたい、もしくは、バイクが古いため市販の部品の中には適したものが売られていないという理由からワンオフパーツを制作します。

ワンオフパーツのメリットとデメリット

自ら好きなようにデザインもでき、特注のオリジナルの部品を作り上げるワンオフパーツはとても魅力的ですが、その一方でワンオフならではの問題も発生します。ワンオフのメリットとデメリットを把握したうえで制作にとりかかるようにしましょう。

ワンオフパーツのメリット

ワンオフの一番のメリットは、自分の理想のバイクに必要な部品を好きな色・デザイン・形で作り上げられることです。デザイン性だけでなく自分の体型に合わせることもできるので乗り心地も良くなります。他にも、すでに販売停止になっているような部品も制作することができるので、年代物のバイクを持っている方は特に活用しています。

ワンオフパーツのデメリット

ワンオフの一番のデメリットは、市販品に比べて値段がとても高いことです。大量生産ではなく、特注で一点物として作られるため、一般的にお店で売られているパーツの5～10倍近くの値段がかかると言われています。また、労力対効果が見合わないことから、ワンオフパーツを作ってくれる会社が少ないのもデメリットとして挙げられます。

ワンオフパーツの製作方法

完成すればカッコ良いワンオフパーツですが、デザインや色、材質を決めて作り始めるため簡単にできる作業ではありません。特に、部品によって専門的な知識が必要になるものもあるので、作りたいパーツに合わせて自分で作るか専門家に頼むのかを決めると良いですよ。

自分で作る

家に電動工具があれば金属に穴をあけたりカットすることができるので、ステーやネジなどの複雑な形ではない部品は自分で作れます。また、電動工具の貸し出しや持ち込みをするとお店で切断や穴あけを行ってくれるホームセンターもあるので、一度確認してみると良いですよ。自分で作ると工賃がかからないため、比較的安くワンオフパーツを作れます。

ワンオフパーツ製作を専門で行っている業者に頼む

自分で作るには限界がある複雑な構造のパーツの場合は、少々値段が高くなったとしても専門の業者にお願いすることをおすすめします。マフラー、エンジン周り、バックステップなど、高精度なものを自分で作るとどうしても安全面で不安が残りますが、専門業者だと自分の要望を伝えるだけ耐久性のあるパーツを作ってもらえます。

カスタム専門店に依頼する

単品でワンオフパーツを作るのではなく、バイクそのものを全体的にカスタマイズしたい場合は、カスタム専門店に依頼するのがおすすめです。個々の部品をバラバラに作ってから取り付けていくと、ちぐはぐな印象になってしまう可能性もありますが、最初からトータルのイメージを作りカスタム専門店にお願いすることでそのような心配もいりません。ただ、大幅なカスタムとなるのでどうしても値段が高くなってしまいます。

まとめ

バイクを長く愛用していると自分が好きなイメージに近づかせたいという気持ちが大きくなってきますよね。最初から値段が高いのでワンオフパーツは作れないと諦めるのではなく、「こんな部品があったら良いな」と想像することから始めてみるとバイクのある生活がもっと楽しくなるのではないでしょうか。