バイクを一台持つと、そのバイクのカスタマイズや整備のために様々な工具が必要となります。しかしよく使われる工具は、数ある中の一部であるため、最初から一気に全てを揃える必要はありません。今回は、バイク整備用の工具を揃える予定の方に向けて、頻繁に使われる工具の種類とその工具を選ぶコツを紹介いたします。

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バイクの整備に必要な工具と選ぶコツ

精密、なおかつ頑丈に作られているバイクを整備するためには、使いやすく耐久性に優れた工具を使うことが重要となります。質の悪い工具を使い力づくでボルトやナットを緩めようとすると、整備はおろか愛車を傷つけかねません。また、それぞれの工具ごとに使い方が決められているため、その用途に応じて使い分けるようにしましょう。

＋/－ドライバー

プラスドライバーは、最低でも1番～2番の2本、もしお金に余裕があるならば3番も持っているとネジ頭のサイズに合わせて使えます。マイナスドライバーは、使用頻度の高い5番6番を用意すると良いですよ。

 

バイクの硬いネジを緩めるのにハンマーなどで衝撃を与えて使用できる貫通タイプのドライバーがあると作業がしやすくなります。また、バイクのメンテナンス作業では、小さなネジなどを扱うことが多いため、紛失したりネジを支える指が邪魔にならないように先端部分が磁石になっているドライバーがおすすめです。

スパナ

六角ボルトを回すときに使用するスパナは、8mm,10mm,12mmの3種類がよく使われます。スパナは、回すときに力を加えすぎたり、サイズが合わない物を無理に使用するとボルトの角が削れてしまうので注意しましょう。

六角レンチ

六角の穴がついたボルトの締め付けや緩め作業に使われ、バイクの整備以外に家具の組み立てなど普段の生活でもよく見かける工具です。L字型のタイプが一般的で、長い柄を差し込むと速く回すことができ、短い柄を差し込むとしっかりとボルトを締め付けられます。

ソケットレンチ

バイクの整備をする際に使用頻度の高いソケットレンチは、ソケット側とハンドル側の両方ともサイズや種類が豊富なため必要に応じて追加で揃えていくのがおすすめです。ボルトを楽に締め付けたり緩めたりするのに使えるラチェットハンドル、先端のピンを中心に左右に90度可動するため狭い場所にも使えるスピンナハンドル、ボルトやナットをクルクルとスピーディーに回せるT形ハンドルの3つがよく使われています。

プラグレンチ

プラグレンチは、バイクのスパークプラグを取り外す際に必要になります。バイクの車種によってプラグの種類やサイズが違ってくるので、プラグレンチを購入する前にしっかりと確認しましょう。

コンビネーションレンチ

コンビネーションレンチは、片方にスパナ、片方にメガネレンチと2つの種類がセットになってる工具です。両方とも六角ボルトを回すのに使いますが、メガネレンチはスパナより強い力でネジを絞められます。ボルトの角を潰してしまわないようボルトのサイズに合ったものを使うようにしましょう。最初は、8mm,10mm,12mmの3種類を準備しておき、必要に応じて追加で揃えるのがおすすめです。

エクステンションバー

ソケットの長さを延長するために使用するエクステンションバーは、遠い位置のボルトを締め付けたり緩めるのに使用します。長さは、整備をしながら必要になる距離を確かめたうえで選ぶと良いですよ。また、ソケットの角度を調整できる首振りタイプを使うとさまざまな角度からボルトを回すことができるので便利です。

ラジオペンチ

ラジオペンチは、線材を切ったり曲げたりする細かい作業時に使用します。また、指では掴みにくい小さいパーツを掴むのにも役立ちます。曲げる・引っ張る・切るなどの多用途に使えるストレートタイプや、狭い場所での作業に適している先曲がりタイプがおすすめです。

ニッパー

銅線やワイヤーを切ったりコードの被覆線を剥く作業を行うのにニッパーを使います。刃先の種類によって切断できる素材の種類や切断面の形状が違ってきます。配線コードを切断するには断面が平らに仕上がりやすい精密ニッパー、鉄線や金網など太く硬い素材をカットするには、刃が厚めに作られている銅線ニッパーがおすすめです。

ウォーターポンププライヤー

開口部が斜めに作られているため固着しているナットやキャップをしっかりと挟んで回すのに役立つ工具です。ウォーターポンププライヤーを選ぶ時は、口開き最大寸法を参考にして用途に合ったサイズを選びましょう。

まとめ

バイク整備によく使われる工具は、普段のメンテナンスやカスタマイズ作業の時以外にも出先での急な修理にも役立つので、自分のバイクに合った工具を一式揃えておくと安心です。バイクの部品一つ一つまでにも愛着を持ち、しっかりと整備することで愛車を長く乗り続けられます。