長年バイクに跨っていると、段々シートが擦れてきて擦り切れたり穴が開いてしまうことがあります。そのまま乗り続けると、雨水が浸み込んだり日光が当たることで劣化のスピードを早めてしまいます。そこで今回は、バイクシート張り替えのDIYについて紹介します。

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バイクシートが破れる原因は大きく二つ

ライダーを支えながら、雨、風、紫外線などに晒されているバイクシート。重要なパーツだからこそ、メーカーはシートの開発に注力しています。ですが、経年劣化や変化は避けられるものではなく、シートが破れてしまう原因として二つの原因が挙げられます。

人為的なもの

残念ながら、こちらはいたずらが代表的な例です。カッターナイフによる裂傷や、針などで穴をあけられる。または火を付けられたりすることで、穴などが開きそこから劣化が始まってしまうパターンです。

自然的なもの

紫外線による劣化、風雨による影響でシートの表面を覆う表皮がほつれ、そこへ水などが浸み込むことで更に劣化してしまいます。いずれの場合も、テープやビニールで応急処置ができますが、見た目も座り心地も悪くなり、シートとしての性能も下がってしまうので、早急に補正や張り替えを行いたいですね。

バイクシートの張り替えはDIYで可能？

バイクシートの張り替えは、業者にしかできないのでしょうか？いいえ、道具を揃えて作業工程を覚えることで自分でもできますよ。

経験が無くても出来る

一見、難易度が高そうなバイクシートの張り替えですが、初心者でも出来ます。もちろん最初からプロ並みとはいきませんが、コツをつかんで丁寧に作業すれば、実用に耐える張り替えを行うことが可能です。

必要な道具

安全、確実にシートの張替えを行うために、以下の道具は最低限揃えるようにしましょう。

 

• シート張替えカバー
• タッカー（大きなホッチキス）とステープル（針）
• ステープルリムーバー（針抜き）
• 防水ビニール
• ラジオペンチ
• ハサミ
• マイナスドライバー

 

いずれもホームセンターで揃えることができますよ。

バイクシートの張り替え方法

ここから、バイクシートの張り替え方法を解説します。バイクのシートは構造が単純なので、手順を間違えなければ上手に張ることができます。

まずは注意点

シートを外す前に、以下の点に注意しましょう。

 

• シートを外す前に新しいシートをあてがってみる
• 安全メガネを着用して作業する
• シートスポンジが湿っていたら乾燥させる

 

準備ができたら次に進みます。

古いシートを取り外す

古いシートを外す際には、ステープルリムーバーでシートを固定している針を取り除き、ベルトなども取り外します。カバーを剥がす時にはゆっくり剥がしましょう。スポンジが癒着して一緒にはがれてしまうことを防ぐためです。

防水ビニールを被せる

スポンジを防水ビニールで覆います。専用のビニールが無ければゴミ袋でも代用できますが、厚みがありすぎると滑ってしまいます。なるべく薄くて丈夫なものを用意しましょう。純正シートに防水シートが張られていなかった場合でも、防水シートを新たに被せることで次回のシート張り替えが容易になりますよ。

仮留め

ここで位置決めをします。カバーを引っ張り過ぎない、かつたるまない様にして、タッカーで数か所留めるのがコツです。シートの裏側や、全体をチェックして、ズレている箇所があれば修正しましょう。

タッカー留め

シートカバーのシワを伸ばすように本留めをするのがコツです。タッカーをピッタリと合わせ、ステープルをまっすぐ指すように意識するとしっかり固定できます。シートの角部分は、引っ張りながら内に折り込んで留めましょう。シワに注意しながら丁寧に作業すれば良いでしょう。

仕上げ

余った防水シートなどをハサミでカットします。最後に、ベルトなどの付属品を付ければ完了です。

流れを把握して道具を揃えればDIYできる

DIYが難しい、時間がないという方は業者にお任せするのも選択肢の一つですが、バイクシートの張り替えは、行うたびにクオリティも上がっていきます。作業の流れと道具を揃えれば、初心者でも行える作業です。