ツーリング中にバイクが故障して動かない…こんなときどうすればいいでしょうか？緊急時に落ち着いて対処するには、日頃から準備とイメージトレーニングをしておくことが大切です。この記事では、ツーリング中にバイクが故障して動かなくなってしまったらどうすれば良い？という疑問にお答えします。

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走行中にバイクが故障したらまずやるべきことは”移動”

バイクがエンジントラブルなどの故障で動かなくなったら、まず他の車の妨害にならないよう素早く移動しましょう。なぜなら、道路に故障車両を放置してしまうと追突事故を招く可能性があり危険だからです。ここでは、国が定める「交通の方法に関する教則 第3号 第10章 第2節 故障などのとき」をもとに、故障したら真っ先にやるべきことを紹介します。

一般道で故障した場合

一般道で故障した場合には、まず他の交通の妨げにならない場所へ手押しで移動させます。夜間の場合には、非常点滅表示灯（ハザード）を点けるか、停止表示器材をバイクの後方に置き、他の車に停止していることが分かるようにしてください。ハザードがないバイクの場合には、バイク用の三角板を積んでおくことをおすすめします。安全を確保した後に修理の処置やロードサービスへの連絡などをしましょう。

高速道路で故障した場合

高速道路で故障した場合にも同じく、速やかに路肩や路側帯に移動させる必要があります。移動後は追突事故防止のため、バイク後方に三角板を置き、後続車に見えやすくします。なお、夜間は三角板が見えにくいこともあるので、非常点滅表示灯を使用します。高速道路での停止は非常に危険を伴います。停止表示器材を置く際には発煙筒を使って合図するなど注意しながら行いましょう。

バイク故障対処法1レッカー移動をお願いする

バイクを安全な場所に移動した後は、JAF（日本自動車連盟）や修理業者などに連絡をし、レッカー移動をお願いします。レッカー移動の代表的な方法は次の3通りが考えられます。

 

• ロードサービスに電話する
• バイクショップに頼む
• レンタカーで軽トラを手配する

 

初心者が一番に頼るべきは、24時間365日いつでも対応してくれるJAFやロードサービスでしょう。電話依頼する際には、場所の詳しい説明・バイクの状況・バイクの車種と故障状態をなるべく詳しく伝えられるように状況を整理しておくとスムーズです。それ以外の方法としては、知人や行きつけのバイクショップに連絡し、レッカーを頼む方もいます。

電波の届かない場所の場合は？

もし電話の電波が届かない場所で故障してしまった場合にはどうすればいいでしょうか？過去に電波の届かない場所で故障を経験したバイカーの中には、電波の届くところまでバイクを手押しして助けを求めたという方や仲間に軽トラを手配してもらった方、ヒッチハイクを経験したという方がいました。

 

電波のない場所での故障はこのような経験を覚悟する必要があります。トラブルに慣れていない初心者やソロツーリングの場合には電波の届く範囲で楽しむことをおすすめします。

バイク故障対処法2自分で修理・応急処置をする

ベテランライダーの中にはバイクが故障したらひとまず自分でできる範囲の修理・応急処置を行い、後日バイクショップにて修理を行うという方もいます。必ずしも必要なわけではありませんが、応急処置のスキルを学んでおくといざという時に役立つでしょう。ここでは応急処置に便利なアイテムを紹介します。

 

〈バイクに積んでおくと便利な応急処置アイテム〉

• 工具類
• 瞬間パンク修理材
• ガムテープ、ビニールテープ類
• 針金
• 耐油ホース
• モバイルバッテリー（ジャンプスターター機能付きのもの）
• スペアパーツ（シフトペダル・レバー・バルブ・ブラグ・電球・ヒューズなど）
• エポキシ系金属パテ
• ケーブルエンドセット
• クラッチワイヤー・アクセルワイヤー

 

ツーリング中のバイク故障は怖くない！

実際にバイク故障が起きると頭が真っ白になって混乱してしまうことがあります。故障してしまったら、「車体を移動して、場所とバイクの状態の確認をし、JAFやロードサービスに連絡する」ということだけは覚えておきたいですね。

 

また、落ち着いて速やかに連絡できるよう、JAFの内容や任意保険の詳細内容を把握しておくことも大事なことです。緊急連絡先として自分のスマホにロードサービスの電話番号を登録しておくのも忘れずにしておきましょう。